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NO11-7
認知症の方から信頼されることが大切

グループホームスタッフ

今年の1月から沼津市のグループホームに異動になりました。

まだ開設して数か月の新設のグループホームです。

入居者は、2ユニットで18名の満床でした。

スタッフは、ほとんどが初心者マークでの未経験者でした。

私は管理者・ケアマネとして配属され、同時に二人のユニットリーダーが異動してきました。

 

18名の認知症の入居者様はそれぞれの特徴を持ち、問題行動と思われる、

「徘徊」は、ほとんどの方が当てはまりました。
驚きもせず、当然のことだと思っていたので、
あまりの丈夫(元気)さに嬉しくなりました。

海・山・地域とも、恵まれた環境で、
毎日何回も散歩に出かけていました。
なぜなら、「私」と「相手」に信頼関係がなかったからです。


わたしが思う「認知症ケアとは」、関係性ができていない仲でのケアは、
作業でしかありません。

「私」は、あなたにとって安心できる存在だと、
受け取ってもらわなければどんな介入も
「相手」には迷惑なだけです。

認知症の方は、感情(表情)だけは必ず、読み取り(感じ)ます。


こちらの言い分を伝える前に、相手の想いを解かってあげるだけで、
たとえその思いが叶わなくても、
満足します。

いままでの人生経験とデータの中で、「この人は、こういう人だ。」と分類して、

その方を枠にはめてしまうことのないように、いろんなスタッフから見た情報を集め、

さまざまな側面を共有します。


そうすることで、自分だけではわからない一面も、他からの情報がはいることで、

ケア側の固定観念が変わるのです。

「相手」が何を求めているのか?何に困っているのか?

「私」(こちら)の解りようで理解しても関係性は変わりません。


「どうしてここから出たいのか?」「どうしてここに居場所がないのか?」

「どうしてここが落ち着かないのか?」を想像することの大切さ。

「ここは何なの?」「わたしが居ていい場所なの?」
「今(時間)は何をしたらいいの?」という
「相手」の想いを推測することの大切さ。


「見当識障害」とは、単に場所・時間がわからないだけではなく、

場所・時間がわからないことから引き起こされる混乱から出てくる行動や言動に、

共通認識があれば、「問題行動」は、問題ではなくなるのです。



介護保険制度の中で事業所によっては、できないこともたくさんありますが、

グループホームだからできることがあります。


初心者マークの新人スタッフばかりでも認知症の方との関係性が出来ています。

時には孫になり、娘になり、同僚になったりと・・・仲間になります。

相手のできることを引き出し、喜びや役割りがあることで、

『私はここで必要な存在なのだ』と、感じてもらえることを願って
毎日を過ごして行ければ嬉しいです。